不登校・引きこもりが改善する!?共依存から抜け出す方法
「子どものために尽くしてきたのに、なぜうまくいかないのだろう?」
不登校や引きこもりの子どもを抱える親御さんの多くが、そんな悩みを抱えています。
実は、その背景にあるのが「共依存」という親子関係の問題かもしれません。
共依存とは、一言で言えば、お互いの感情に依存し合い、相手のために自分を犠牲にしてしまう関係性のこと。
親が「この子のために」と思えば思うほど、子どもが自立しにくくなってしまう…そんな悪循環に陥ることがあります。
不登校・引きこもりの改善につながる「共依存から抜け出す方法」について、わかりやすくご紹介します。
♦ 共依存とは?親子でありがちなパターン
・共依存とは、主に以下のような特徴を持った関係性です:
・親が子どもの感情や行動を過度に気にし、コントロールしようとする
・子どもは親の期待に応えようとして、本音や行動を抑える
・親が「この子がいないと自分はダメ」と感じる
・子どもが「お母さんを困らせたくない」と自分を犠牲にする
こうした状態が続くと、子どもは自分の意思で動く力や、自分自身を信じる力を失ってしまいます。
♦ 共依存から抜け出す5つのステップ
①「子どもを変えよう」とする意識を手放す
「どうしたらこの子を変えられるか」ではなく、「自分の関わり方を見直してみよう」という視点に立ちましょう。変化のカギは、まず親自身にあります。
② 子どもと自分の"境界線"を意識する
子どもの気分や状態に自分が左右されすぎていませんか?「この子の人生はこの子のもの」と、心の中で境界線を引くことが第一歩です。
③ 子どもを信じて「見守る勇気」を持つ
過干渉や心配のしすぎは、子どもの"自分で考える力"を奪ってしまいます。「信じて任せる」ことは、親にとっても子どもにとっても勇気のいる行動ですが、必ず効果が出てきます。
④ 自分の人生にも目を向ける
「子どものことばかり考えて、自分の楽しみを忘れていませんか?」
趣味、仕事、友人との時間など、「自分の人生を充実させること」が、親子の依存を自然にゆるめてくれます。
⑤ 必要なら第三者のサポートを受ける
共依存は、家族の中だけでは気づきにくいものです。カウンセラー、コーチ、メンタルトレーナーや支援団体、自助グループなどの力を借りることも、決して恥ずかしいことではありません。
親が変わると、子どもが少しずつ変わり始める
共依存は決して「悪い親だから起こる」ものではありません。
むしろ、子どもを愛しすぎるがゆえの行動であることがほとんどです。
だからこそ、親が少しだけ意識を変えることで、子どもとの関係は大きく変わり始めます。
「見守ること」もまた、立派なサポート。
今こそ、自分と子どもの境界線を見直して、お互いが心地よく生きられる関係性を育てていけると良いですね。