共依存から抜け出すための具体例
2025年07月23日

① 声かけを変える
共依存的な親子関係は、親の何気ない「心配」「助けたい」「何とかしてあげたい」という言葉が、知らず知らず子どもを縛っています。
そこから抜け出すには、「見守る」「信じる」「任せる」姿勢を言葉にすることが大切です。
■ NG例(共依存を深める言葉)
・「あなたが元気じゃないと、私も心配でたまらない」
・「何か困ったら、すぐ言いなさい。私が全部なんとかしてあげるから」
・「あなたの将来が心配なの。だから私が手を貸さないとダメよね」
■ OK例(自立を促す言葉)
・「あなたなら、きっと自分で考えられると信じているよ」
・「どんな選択をしても、私は見守っているからね」
・「困ったら、自分で考えてまず行動してみるのも大事だよ」
・「あなたの人生だから、あなたのペースで進んでいいよ」
親が「信じて待つ」「支配しない」「子どもの人生は子どものもの」というスタンスを、繰り返し言葉で伝えることが重要です。
② 距離の取り方を変える
共依存から脱却するには、心理的にも物理的にも適度な距離感が必要です。
■ 具体的な工夫
今まで これから
1日中子どもに話しかけていた 必要以上に干渉せず、見守る時間を作る。
子どもの予定・行動を管理していた 子ども自身が決められるよう任せる。
子どもの悩み事にすぐ口を出す すぐにアドバイスせず、まず聞き役に徹する。
子ども中心で生活が回っていた 親自身も趣味・交友関係を持つ。
■ 心がけるポイント
「自分の人生」「子どもの人生」をしっかり分ける(境界線=バウンダリーを意識)
親自身も趣味や仕事、友人など「子ども以外に目を向ける時間」を増やす
すぐに答えを出そうとせず、ゆっくり時間をかけることを受け入れる
親の「変化」が、子どもを自由にする
共依存から抜け出すのは、決して簡単ではありません。
けれど、親が変わることで、子どもは「自由に動いてもいいんだ」と安心できます。
親が手放す → 子どもが安心して考えられる → 少しずつ動き出す
この小さな変化の積み重ねが、不登校・引きこもりの改善につながります。